2019年12月25日配信

県内唯一の日本ワイン専門の果実酒醸造場「横濱ワイナリー」(本社:横濱ワイナリー株式会社、横浜市中区山下町)では、県産ワイン用ブドウ100%で、県内で醸造した初めての日本ワイン(神奈川ワイン、税別3500円;750ml)を2020年1月11日よりリリース、現在予約を受け付けている。

横濱ワイナリーは2017年横浜に誕生した果樹園を持たない都市型ワイナリー。これまでは県内でのワイン用ブドウ栽培がほぼ行われていなかったため、主に国内各地からブドウを買いつけ日本ワインを横浜で醸造し販売してきた。この数年でワイン用ブドウの栽培に着手する生産者が現れ、2019シーズンは少量だが果実として出荷できる状況となった。

今回は相模原と川崎の生産者2社からワイン用ブドウの提供を受けた。ブドウの種類は、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどだ。少量生産のため、順次単品またはブレンドとしてリリースしていくが、ナンバリングをした上で合計80本をリリース予定、貴重な神奈川ワインのファーストヴィンテージとなる。

相模原市で栽培を手がける八咲生農園株式会社(本社:相模原市南区)の森山謙徳氏は、「神奈川にもワイン文化を!という思いで、手探りで始めたぶどう栽培。来年は規模を広げ、収量も増やしていく予定。初収穫のぶどうでつくったワインをぜひご賞味いただきたい。」と拡大方向へ意欲を見せる。

また、川崎市で栽培を手がける株式会社カルナエスト(本社:川崎市麻生区)の山田貢氏は、「都市部に自然を『魅力ある、夢のある農業を目指し』との思いから、2015年よりワイン用ブドウの栽培を開始してきた。都市部の環境ならではの栽培は試行錯誤の連続だが、ワインを通じて農業が見直されることを願っている。」と都市農業の可能性を示唆した。

国内の酒類消費が横ばいの中、ワインは近年消費が拡大している。国産ブドウ100%を原料とする「日本ワイン」の中には、海外で高い評価を受ける高品質なものが出てきていることから、2018年10月、日本ワインとその他のワインを明確に区別する「果実酒等の製法品質表示基準(国税庁告示)」が施行された。

神奈川県はワインの生産量が山梨を抜いて全国で1位。しかし、ワイン用ブドウの生産はほぼゼロに等しい。理由は海外からの果汁や他県の原料を使用した大手メーカー1社の工場の生産量がほぼ100%を占めているためだ。近年の日本ワインブームを受け、県内でもワイン用ブドウの栽培に向けた挑戦が少しずつ始まっている。

横濱ワイナリー代表の町田佳子氏は「県内では食用のブドウが多く生産されてきたが、県産ワイン用ブドウもワインとして十分ポテンシャルがあることが今回証明された。この地の風土に合う品種や栽培方法を今後確立できれば、県内の新たなアグリツーリズムへの道が開けるのではないかと期待したい。」と語る。

海外からの観光客増加や食料自給率低迷改善に、神奈川県産「ワイン用ブドウ」が一役かう日が近い将来来るかもしれない。

<“神奈川果実酒工房“シリーズの購入方法>
横濱ワイナリー(tel:045-228-9713)で予約を受付中。

<商品内容>
◯神奈川果実酒工房ピノ・ノワール2019
日本ワイン 果実酒 辛口、原料(神奈川県産ピノ・ノワール100%)容量750ml、アルコール分11.5%

◯神奈川果実酒工房レッドノワール2019
日本ワイン 果実酒 辛口、原料(神奈川県産アルモノワール・ビジュノワール100%)容量750ml、アルコール分8.5%

  <本件に関する問い合わせ>
横濱ワイナリー 担当:町田佳子
TEL 090-3960-1522 (携帯)
mail: ask@yokohamawinery.com
横浜市中区新山下1-3-12
tel:045-228-9713