2020年3月12日配信

県内唯一の日本ワイン専門の果実酒醸造場「横濱ワイナリー」(本社:横濱ワイナリー株式会社、横浜市中区山下町)では、2020年春、横浜市内でワイン用ブドウの栽培を開始する。場所は旭区。耕作を休止した土地を利用し、初年度は100本低度の苗を垣根仕立てで栽培する。3年後にこのブドウを原料とした「横浜ワイン」の醸造を目指す。現在、横濱ワイナリーでは「ブドウの苗オーナー2020(1口3万円/3年間)」を広く募集している。

横濱ワイナリーは2017年横浜に誕生した果樹園を持たない都市型ワイナリー。これまでは県内でのワイン用ブドウ栽培がほぼ行われていなかったため、主に国内各地からブドウを買いつけ日本ワインを横浜で醸造し販売してきた。将来的には、横浜産のブドウで醸造された「横浜ワイン」をリリースすることを念頭に事業展開を行ってきた。2019年には県内でワイン用ブドウ生産者が現れ、少量だが初の神奈川産の「神奈川ワイン」を出荷できた。今回はその一歩先、「横浜ワイン」生産を目指して横浜市内でのワイン用ブドウ栽培に着手する。

 
<栽培予定地>                 <結実の想像写真@川崎市内>

横濱ワイナリー代表の町田佳子氏は「横浜産のブドウがないため、『横浜のブドウではないんだ』と言われることもあり、苦い思いをしてきた。いつかは横浜で栽培されたワイン用ブドウでワインをつくりたいと思っていた」と言う。

ブドウ園の場所は横浜市旭区。報道を通じて横浜ワイナリーの存在を知った土地の所有者から申出があり、市役所を交えた調整に1年をかけようやく開園が現実となった。約4000平米の緩やかな南斜面。植栽は4月から開始予定。西洋ブドウ品種を主体に100本程度を植える予定だ。結実してワインの原料になるには3年がかかる。「横浜ワイン」の完成は早くても2022年になりそうだ。先般神奈川ワインの原料を栽培した相模原や川崎の生産者とも協力し、県内のワイン用ブドウ栽培の拡大を目指す。

横濱ワイナリーでは、開園するにあたり、現在苗オーナーを募集(数限定)している。1口3万円で3年間の会員資格があり、期間中栽培の体験ができる、初ヴィンテージの「横浜ワイン」を優先的に1本購入できるなどの特典がある。
*ホームページ「横濱ワイナリー」参照https://yokohamawinery.com/viticulture_owner2020/

ブドウ栽培地は使用されなくなった農地を選んでブドウ園として活用していく方針。ブドウの生育の様子を見ながら、市内に園地を拡大していく予定だ。市内の耕作放棄地は5年間で2割近く増加する傾向が続いている。こうした土地を利用してワイン用ブドウの栽培を広げることで、耕作放棄地の拡大に歯止めをかけることがこの事業の狙いでもある。

5年間で 耕作放棄地 16.7%増 農家戸数 17.9% 減

出典:2015年農林業センサス (2019.2.14横浜市発表) 

町田佳子氏は「横浜は開港とともにワインが入ってきた土地。現在でもワインの輸入業者も多い。耕作放棄地が減り、地産地消のワイン製造が増えることで、横浜が“ワインの街“とよばれるようになったら素敵ですね」と語る。

*神奈川県はワインの生産量が山梨を抜いて全国で1位。しかし、ワイン用ブドウの生産はほぼゼロに等しい。理由は海外からの果汁や他県の原料を使用した大手メーカー1社の工場生産量がほぼ100%を占めているためだ。

  <本件に関する問い合わせ>
横濱ワイナリー 担当:町田佳子
TEL 090-3960-1522 (携帯) mail: ask@yokohamawinery.com
横浜市中区新山下1-3-12   tel:045-228-9713