4月28日(日)はブドウ畑作業のため、臨時休業いたします。

醸造家からのメッセージ

~これからのハマワイン~

 

「なぜこの場所でワイナリーをつくろうと思ったのですか?」

初めてワイナリーを訪れる方に必ず聞かれる質問です。

その時、私は戸惑います。「自分のワインをつくりたくて。」というのが多くの醸造家やワイナリーオーナーの答えだから。

でも、私がこの場所でワイナリーをつくろうと思ったのは・・・「食のものづくりを体験する場を作りたかった」から。

「食」がいつの間にか工業製品のようになってしまった今、私たちが口にするものがどうやってつくられるかにもっと関心を持たなければ、私たちの身体への影響もさる事ながら、私たちが生きる地球という星にも大きな影響があらわれます。

ワインづくりを通じて、日々いろいろな事を考えます。ワインは農産物です。農産物は気候にとても左右され、また人の嗜好にも左右されます。そしてつくられたワインは「流通」という荒波にも揉まれます。

 このワイナリーでは、醸造作業の一部を解放し参加型にしています。お店の棚に並んでいるワインがどのような過程でつくられ商品になるのかについて、ご自身の手で作業する事で様々な感じ方をしていただけたら、と思っています。

 ここでつくられたワインが、皆様の想いを紡ぎ、私たちの身体にも地球にも負荷が少ない、そのような「食のものづくり」であればと、日々研究と努力を重ねています。

 「これまでワインは苦手だったのにこれなら飲める」「フルーティーで飲みやすい」「食事にあわせやすい」そのような感想を頂けると、”やったー!”と心の中で叫んでしまいます。

 ブドウの声を聴く。

主役はあくまでもブドウたち。醸造も栽培も、関わる人たちにお伝えしているのは、「ブドウの声を聴く」こと。何をしてほしいか、ブドウと語ることで、ブドウが教えてくれます。それを私たちが手と足と頭を使い、心をこめて寄り添います。そうして出来上がるのが、ハマワインです。

ハマワインの原料となる果実たちは、顔の見える生産者によって大切に育てられた上質なものばかりです。そのおかげで創業から3年のノウハウが蓄積された2020シーズンは、酸化防止剤を使わないワインづくりに着手することができました。これまでも補糖をしない、ろ過をしない、を醸造方針としてワインづくりを行ってきました。「果実たちの味わいをそのままを活かすワインづくりでありたい、化学的なものは極力使用したくない。」という想いと共に酸化防止剤を使用しないワインづくりは新たな可能性を導き出してくれます。

そして2020年春、横浜でピノ・ノワールとシャルドネのブドウ栽培を無農薬で始めました。園地には、四季を通じて多様な生物が苗たちと共存しています。生物の多様性を守りながら、決してブドウ栽培に適した土地とはいえない横浜で、ワイン用ぶどうの苗たちをどのように収穫まで育てていくのか。素材を育てることから始める真の「食のものづくり」への挑戦が始まりました。

横濱ワイナリーは「紡ぐ」という言葉がテーマです。

様々な糸が縦横に織りなされ1枚の布ができ上がるように、皆様との出会いという糸を紡いで、日本の果実で醸すワインの世界を広げたいという想いがあります。横浜港に臨む小さなワイナリーの挑戦はまだ始まったばかりです。

ぜひあなたも、ワイナリーの未来を紡ぐ仲間になってください。

代表・醸造家 町田佳子 

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